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この夏、あなたの心を掴んだのは誰ですか?

夏を彩ったヒロインたちを振り返ってみましょう。ユニークな「カワイイ」スタイル! 

私たちキャラクターの魅力やかわいさの表現方法を監督に聞きました!

北村翔太郎監督インタビュー

北村翔太郎:アニメ監督・監修。代表作に『かぐや様は告らせたい~終わらないファーストキス~』(絵コンテ・監修)、『追い越せ! (絵コンテ・監修)ほか。本作は彼の初監督作品です。

ひと夏の失恋を描き
そしてみんなの思い出を浮かび上がらせます。

──マケインの第一印象を教えてください。負けヒロイン多すぎ!

北村:A-1 Picturesさんとお話させていただいて、初めて原作小説を読みました。そうすると、キャラクターが濃いし、小説にはあまり出てこない独特な視点もあって、とても面白いと思いました。読む前は、なぜドラマが専門の私に、こんなキュートでガーリーな作品をやらせてもらうことになったのか不思議でした。でも、読んでみるとすぐに理解できました。

──シリーズものを監督するのは初めてですね。

北村:各話の絵コンテや監修をしてきたときとスタンスはほとんど変わっていませんが、何より視聴者の心に響くものを作ることを心がけました。 。絵コンテや監修の仕事をするときは、自分でストーリーを考えるのではなく、与えられたシナリオを基に、どう見えるか、どう感じるかを決めていきます。ですので、今回は監督として、視聴者にどのような感想を持ってもらいたいかを想像し、ストーリー展開も含めていろいろと決めていきました。

──この記事は初出のものです。月刊ニュータイプでは焼き塩レモンの描き下ろしイラストが掲載されています。レモン、八奈見アンナ、小鞠チカなど、この物語の個性的なヒロインについてはどう思いますか?

北村: レモンが好きな人には第 2 話をお勧めします。温水和彦に押し倒されるシーンが大好きです。キャラクターデザイン・総作画監督の川上哲也氏の手腕により、落下時の表情が見事に表現されています。一方、八奈美は表情が生き生きしていて愛らしいです。 「どうしたの!?」って思ってもらいたいです。彼女のコミカルな登場を見たとき。最後に、小鞠は他のヒロインとは異なり、自らの関係に終止符を打った後、人生で新たな一歩を踏み出します。視聴者の皆さんにも彼女の取り組みに注目していただきたいです。恋愛以外のエピソードにもご期待ください!

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──『マケイン』アニメは“負けヒロイン”がたくさん登場するのが特徴ですが、根幹はラブコメです。脚本家の横谷昌弘さんと一緒にそういった物語を作るのはいかがでしたか?

北村: シリアスな部分もありますが、ラブコメディなので、観ていてワクワクするような作品になるように心がけました。最後には笑ってください。これは、個々のエピソードだけでなく、シリーズ全体のポリシーでもあります。だからこそ、観客にキャラクターに愛着を持ってもらうために、キャラクター間の関係に焦点を当てることにしました。横谷は、各ヒロインの物語を深く掘り下げ、個々のエピソードに何らかの結論を持たせ、決して中途半端に感じさせないストーリーラインの開発に多大な貢献をしてくれました。また、監督としては、明るい懐かしさをどう表現するかということを常に考えていました。

──その明るい懐かしさは、キャラクターを演じる上で心がけていることですか?

──大谷葵さんとそんな作品になったのですね。ビジュアルボードを担当したとされている有原圭吾氏が担当しました。

北村: 豊橋にロケハンに行く前に、日本の夏とは何かということを話し合い、その上で重ねていきました。 。偵察に行ったときに撮った写真をもとに、アニメで夏をどのように表現するかを試行錯誤しました。背景の描き方はアートディレクターの畠山祐樹さんと二人で開発したビジュアルボードを使いながら話し合いました。

──教室や建物内の照明はやや暗めに設定されています。これも夏の雰囲気を醸し出すためですか?

北村: はい。ビジュアルボードをベースに、カメラマンさんやカラーデザイナーさんと何度も話し合いを重ねていきました。こちらの方向性を受けて、キャラクターデザイナーの川上さんにも事前にキャラクターのシルエットを考慮して制作してもらいました。また、いみぎむるさんのイラストの第一印象を崩さないように、原作のデザインをあまり変えず、コメディでもドラマでも通用するデザインにしてほしいとお願いしました。制作に関しては、3 人の主要なアニメーターがより重いカットを監督しました。興味深い動きを作成することに長けた三浦拓光です。キャラクターへの熱い情熱を見せた武田茜さん。そして、第1話のファミレスシーンで大活躍した何でも屋の原島未来。

──制作で特に大変だったことは何ですか?

北村:温水和彦を描くことですね。一般的に、ラブコメの主人公はヒロインの誰かと結ばれるのですが、彼はそうではなく、ただ負けていくヒロインをただ観察しているだけなのです。エピソード 1 の絵コンテを作成するときに、私はそのことを本当に心に留めていたと思います。最初からそれが明らかにされていなかったら、番組の陰謀は半減していたと思うからです。

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──第4話では、温水と八奈美の関係が少し進展しました。

北村:これまで温水は、外ではヒロインの一人から何かをもらうシーンがありました。 八奈美の魅力を感じながら、感情移入してもらえるような絵コンテを作りました。

──視聴者に一番見直してほしいシーンはどこですか?

北村:第4話の線香花火のシーンですね。このシーンの制作には撮影監督の宮脇洋平さんにご協力いただき、このプロジェクトで使用されたエフェクトの美しさを際立たせていると思います。あの回は背景もすごく綺麗だったので、何度も見てほしいです!

──第5話以降、特に注目してほしいところはありますか?

北村:これまでの温水との関係性も踏まえながら、各ヒロインをより深く掘り下げていきます。今後も衝撃的な展開が続くので、温水の立場になって第1話から振り返ってみるのも楽しいかもしれません!また、皆様も引き続きこの物語のヒロインたちを応援していただけますと幸いです!

マケイン 負けヒロインが多すぎる!
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このインタビューはもともと Newtype の 2024 年 9 月号に掲載されたものです。

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